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次の世代に語り継ぐ 井上ひさし氏 泣き笑いの名作!!
昭和庶民伝・昭和オデオン堂物語
~ 流れくる昭和の歌声 ~
歌声昭和 15 年から昭和 16 年にかけて、 太平洋戦争に突入していく時代。
舞台はジャズなど音楽をこよなく愛する下町のレコード店 「オデオン堂」。
明るく健気に懸命に生きた人々の姿を描いた井上ひさし氏の昭和庶民伝の第一作。
昭和のメロディーを満載に、 庶民の生活に戦争の影が大きく覆い被さってくる様を井上ひさし氏独特の筆法で描いた泣き笑いの名作!
- Staff - | |||
作 | 井上ひさし | ||
演出 | おおやかづき | ||
- Cast - | |||
小笠原信吉 | りょう(神戸ドラマ倶楽部) | ||
妻・ふじ | 島田知子 | ||
長男・正一 | 山根翔大(劇団五期会) | ||
長女・みさお | 小田原ゆみ | ||
高杉源次郎 | 浅川恭徳 | ||
竹田慶介 | 井之上 淳(劇団五期会) | ||
権藤三郎 | 宮内政徳 | ||
森本くん |
木田大貴(フリー) |
ーSt о ryー
レコード店「オデオン堂」の四人の家族と下宿人は無類の音楽好き、ジャズや歌謡曲など日々歌声が絶えません。その音楽好きが禍いし、陸軍に入隊していた長男が脱走。一家は一夜にして“非国民の家”に。
その汚名を晴らさんと、母の突飛な思い付きから、長女が傷痍軍人と結婚。たちまち“非国民の家”から“軍国美談の家”に! 戦時体制下の政策や風潮に振り回される一家です。
やがて、戦況の悪化とともに、一家は東京や長崎や満州へと離散する羽目に。戦争によって平和な日常が奪われていく中にあっても、皆、明るく健気に生きていこうと再会を誓い合います。
星降る最後の夜、オデオン堂一家による「青空」の歌声が響きます。
対象年齢 |
高校生/ 一般 |
上演時間 |
120分 |
準備時間 |
3.5時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
※この作品の体育館での上演は不可です |
備考 |
ー |
2008年 中国・上海『上海国際戯劇季』にて、海外招請作品として上演。
阪神・淡路大震災で被災した劇団道化座が「父と暮せば」を上演する。注目せざるを得ません。
なぜなら、「父と暮せば」で語られる多くの台詞が、そのまま私たちの震災体験と重なるからです。
もちろん、この作品は、神戸の震災を知らずに'94年に書かれています。
作者・井上ひさし氏のイマジネーションの不思議さです。
いま、この作品にもっとも思いを込められるのは道化座ではないでしょうか?
ひょっとしたら、道化座のために書き下ろされたのではないか、とさえ思うのです。
そして、その意味を最も理解できる観客は神戸の人たちでしょう。
道化座は重要なレパートリーを手に入れました。
演劇評論家 伊藤 茂
- Cast - | |||
福吉竹造 | 牛丸裕司 | ||
福吉美津江 | 杉山雅子 | ||
ーSt о ryー
いつものように変わらぬ広島の暑い夏の朝。突如、人々を襲った閃光。
次の瞬間、一万二千度の熱風が吹き抜けた。二度と起こしてはならない原爆の悲劇。身体に、心に、深い傷を負った人々はどのように立ち上がったのか。
独特の喜劇で、父娘の深い絆を、悲しみを乗り越えていく人間の姿を、
そして生きる喜びを謳いあげた井上ひさし氏の名作中の名作!!
昭和23年。原爆で父・竹造を失った美津江は、広島の比治山近くに独り暮らしている。だが、父に会いたい美津江の思いからか、時々亡くなった竹造が姿を現す。
美津江は、原爆で逝った女学校の友人たちを思うと、一人だけ幸せになる勇気を持てない。想いを寄せる男性がいるが、被爆した我が身に潜む病が恐ろしく、
人を愛することなど許されないと、ひっそり生きようとする。
何よりも、燃え上がる火の中に父を見捨て、一人逃げた自責の念は、どうしても振り払うことができない。
父はそんな娘を、
『原爆で一人生き残って、うしろめとうて申し訳なあ病』という病気にかかっていると診断。
生き残ったからこそ「友達の分まで幸せになれ」「わしの分まで生きてくれ」と、幽霊の身ながら精一杯、娘に声援を送る。
対象年齢 |
中学生/ 高校生/ 一般 |
上演時間 |
80分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
特になし(体育館でも可) |
備考 |
ー |
《新家族》シリーズ
- Staff - | |||
原作 |
たなかとも | ||
作・演出 | おおやかづき | ||
- Cast - | |||
昌 |
馬場晶子 | ||
とも子 | 小田原ゆみ | ||
島田知子 | |||
哲 | 宮内政徳 | ||
英二 | 浅川恭徳 | ||
綾 | 田村彩花 | ||
優衣 | 齊藤莉々香 | ||
ねこのタマ | 福島啓子 | ||
ねこのゴロ | 齊藤莉々香 | ||
珠恵 |
福島隆 |
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介護士 |
向地よし枝 |
- s t o r y - |
むかし、神戸で大きな地震がありました。
それまではお父さんとお母さん、私ともこと弟の哲ちゃんの4人暮らしでしたが、あの地震でお父さんとお母さんが亡くなって、それからしばらくして、私たちはおばあちゃんと暮らし始めました。
毎日、朝早くから夜遅くまで働くおばあちゃん。
私たち姉弟は、洗濯物をたたんだり、掃除をしたり洗い物をしたり、買い物に付いていったり、おばあちゃんの手伝いをよくします。
「食う・寝る・出す・干す」は生きる基本!
この基本を大切にすると、こころもからだも大喜びやそうで、おばあちゃんの口ぐせは「なんでもぐるぐるまわってる。ものも、こころも、生命でさえも。」です。
これから始まるお芝居は、私たちとおばあちゃんの「ぐるぐるまわる生命」のお話しです。
対象年齢 |
高校生/ 一般 |
上演時間 |
90分 |
準備時間 |
3.5時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
※この作品の体育館での上演は不可です |
備考 |
ー |
老若男女による趣異なる一人芝居のオムニバス。
笑いあり涙あり、 それぞれの作品が描き出す人生 の悲喜こもごも。
パワーと情熱がほとばしる一人芝 居の魅力を、 ぜひ味わってください。
- Staff - | |||
構成・演出 | おおやかづき | ||
- Cast - | |||
ガチャガチャの神さま |
田村彩花 | ||
片道きっぷ | 札場千景 | ||
朱い手鏡 | 小谷栄雄 | ||
ふたりの女 | 馬場晶子 | ||
松茸ごはん | 小田原ゆみ | ||
トリセツ | 高島睦美 | ||
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ーSt о ryー
「ガチャガチャの神さま」はちょっぴり寂しい女子高生の、「片道きっぷ」は迷い多き中年の、「朱い手鏡」は昭和の風情漂う年配の、「ふたりの女」は年齢異なる女性の、「松茸ごはん」は若い今どき男女のと、6作品の内の5作品はそれぞれの世代の「切なさ」が漂っています。
また「トリセツ」は、鳥が大好きな故にあまり振り返ってもらえない野鳥たちの「切なさ」が根底にあるかもです。とまあ、くしくも「切なさ」が感じられる作品が揃った芝居展となりました。
「切なさ」が伴う悲しさや辛さの体験は、自らの痛みとして他者への思いを深く持つことができるようです。その対象は人だけでなく、犬であったり猫であったり、ときに鳥であったりと、ともに今を生きている生命に対するものでしょう。
心のふれあい少ないこの荒んだ時代に、互いに思いやり「切なさ」を共有できることは、もうそれだけで心和むとても幸せなことだと思えます。なんせ、人は一人では生きてはいけないのですから。「幸せ」は他者との関係の中にあり、ある意味、人と関わる「切なさ」は他者と共有できる「幸せ」への扉のようにも思えます。
対象年齢 |
高校生/ 一般 |
上演時間 |
90分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
特になし(体育館でも可) |
備考 |
ー |