頂いた感想文

「幸福の条件」

移動公演で各地で好評上演中の「幸福の条件」。

今回はいただいた感想文を少しだけ紹介させていただきます。



■ 劇を見ながら私が一番はじめに思ったことは「いつか自分の家もこんな風になってしまうのではないだろうか」です。私の家も家族5人です。昔は家族全員で食卓を囲んでいたのに最近は、大学生の姉や学校の遠い私の帰宅が遅かったり、塾などで食事が早かったり遅かったり、親が仕事の影響で家にいなかったりと、家族でのコミュニケーションの時間が減っているように思います。劇と同じように家族だからこそ何でも相談できるはずなのに、家族だから秘密にしたいことがあったりして、すれ違うことがあったりと共感できることが多かったです。

そして、劇を見ていてやっぱり家族っていいなと思いました。けんかしてもすれ違いがあっても誰かが誰かのことを思っている、そして困っている時はできるかぎり手助けをする。家族は何かでつながっていて、信頼できる大切な人たちだということを再確認できました。幸福は人それぞれで他人が決めることはできないけれど、周りの人の幸福を手助けすることができるのだと思いました。 (高校2年生 女子)


■ 初めての芸術鑑賞会ということで、『幸福の条件』を鑑賞しましたが、思っていた以上におもしろく、笑わせてくれる内容でした。始まるまでは、もっとだんだんとしているものかと思いましたが、実際には、テンポ良く進む会話、その会話の所々に挟まれるギャグ等で飽きることなく、最初から最後まで楽しむことができなました。 特におじいちゃんの立場が見所でした。テレビを見ている時の会話から、深刻な問題が起きるシリアスなシーンでも空気を読まずにギャグを挟んでいく様子にはとても笑えました。 

ストーリーがおもしろかった一方、劇団の方の演技力も感動しました。日常生活での何気ない動作や会話から、まるで本当に気持ちがこもっているようなセリフまで、どの演技も違和感がなく、すごかったです。 

この演劇のテーマは「幸福」ですが、この演劇を見て、僕は幸福とは家族なのだと思いました。演劇の中で、家族の誰かがトラブルに巻き込まれる場面がありましたが、そのトラブルも家族とのやりとりの中で解決していきました。そんな風に、困難な状況であっても、家族がいることが幸福の条件だと思いました。 (高校1年生 男子)


■ 笑いどころがたくさんある中で、考えさせられるところもあり、すごく良いお話しだと思いました。劇中の場面転換のところで、後ろの大きな道具はほとんどかわっていなかったので、今年の演劇にすごく役に立つなと思いました。1つ1つが丁寧で自然と話に引き込まれるなと思いました。また成人していても親にとっては子どもで心配しているのだとわかりました。家族の掛け合いも演技ではなく本当の家族のようでおもしろかったし、心がほっこり温かくなりました。 

幸福の条件は人それぞれです。今回の話を通して改めて自分にとっての“幸福の条件”って何かと考えさせられました。私にとっての幸福は当たり前の日常を当たり前のように過ごすことです。家族と生活して、学校に行って友達と話して、好きな事をして自由に平凡に暮らす。それが私にとっての幸福の条件です。一人一人が違う幸福の条件を持っていて、そのたくさんの幸福が集まって理想の幸福の形ができるのかなと思いました。 

今回、私は大道具なので、今日見た大道具を参考に、また、自分達の工夫を加えて、精一杯頑張りたいと思います。そして、今回「幸福の条件」を演じて下さった劇団道化座の人達のように、素晴らしい劇をクラス全員で一致団結して頑張っていこうと思います。 (高校2年生 女子)


■ 今回鑑賞した「幸福の条件」は、ユーモアのある中に様々な教訓が含まれている、とても心温まる作品でした。私は普段、自分から演劇を見る事はありませんが、この作品は見る事ができて本当に良かったです。劇中で印象に残ったシーンは、星空の下で「もっくん」と「ハナコさん」が話すところです。おじいちゃんの、世界中にはたくさんきれいな花が咲いている、本当に愛してくれるのは、実は足下にひっそりと咲いている花かもしれない、という言葉が心に残っています。

私はこの劇を見て、タイトルにある「幸福の条件」というのは、人それぞれ違っているんだと、改めて考えさせられました。私もこれから生きていく中で、私なりの幸せを見つけていきたいと思いました。(高校1年生 女子)


■ 今回、幸福の条件を見て、私が一番印象に残ったのは、おじいさんの認知症の演技でした。なぜそのシーンかというと私の中でそのシーンが身近に感じられたからでした。それは母から認知症の人の症状や行動を聞き、そして、その聞いたものと、舞台の役者の方が同じ行動をしており、その演技を見て、肝が冷えました。まるで、もしかしたらあり得る未来の祖母が認知症になった時にひろちゃんがおじいちゃんに接していたように、私も祖母に接することができるかということを考えさせられたのです。

他人の変化を受け入れるというのは、容易ではないと私は考えます。まして、ずっと一緒に住んでいる家族となると、その許容範囲が最初は小さく、そのことと現実へのジレンマで苦しむということがあるのではないかと思います。ですがこの劇の中の人は皆、そのことを受け入れ、前を向き、生活をしているという姿を見て、とても、心が軽くなったように感じます。

今回のこの演劇を見て、私自身、色々と考えさせられる事が多かったように感じます。いつもとちがった趣向の今回の劇は私たちにとってとてもよい刺激になったと思います。本当にありがとうございました。(高校3年生 女子)


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