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《新家族》シリーズ
- Staff - | |||
原作 |
たなかとも | ||
作・演出 | おおやかづき | ||
- Cast - | |||
昌 |
馬場晶子 | ||
とも子 | 小田原ゆみ | ||
島田知子 | |||
哲 | 宮内政徳 | ||
英二 | 浅川恭徳 | ||
綾 | 田村彩花 | ||
優衣 | 齊藤莉々香 | ||
ねこのタマ | 福島啓子 | ||
ねこのゴロ | 齊藤莉々香 | ||
珠恵 |
福島隆 |
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介護士 |
向地よし枝 |
- s t o r y - |
むかし、神戸で大きな地震がありました。
それまではお父さんとお母さん、私ともこと弟の哲ちゃんの4人暮らしでしたが、あの地震でお父さんとお母さんが亡くなって、それからしばらくして、私たちはおばあちゃんと暮らし始めました。
毎日、朝早くから夜遅くまで働くおばあちゃん。
私たち姉弟は、洗濯物をたたんだり、掃除をしたり洗い物をしたり、買い物に付いていったり、おばあちゃんの手伝いをよくします。
「食う・寝る・出す・干す」は生きる基本!
この基本を大切にすると、こころもからだも大喜びやそうで、おばあちゃんの口ぐせは「なんでもぐるぐるまわってる。ものも、こころも、生命でさえも。」です。
これから始まるお芝居は、私たちとおばあちゃんの「ぐるぐるまわる生命」のお話しです。
対象年齢 |
高校生/ 一般 |
上演時間 |
90分 |
準備時間 |
5時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
※この作品の体育館での上演は不可です |
備考 |
ー |
≪壺井栄≫シリーズ
瀬戸内国際芸術祭2016 パフォーミングアーツ/イベントプログラム
- Staff - | |||
原作 | 壺井 栄 | ||
脚本・演出 | おおやかづき | ||
- Cast - | |||
杉山雅子 | 馬場晶子 | ||
向地よし枝 | 中川順平(劇団ぷらっと) | ||
宮内政徳 | 田村彩花 | ||
浅川恭徳 | 島田知子 | ||
小田原ゆみ | 齊藤莉々香 |
ーSt о ryー
「鬼んなって辛かってぇ、大根の葉ぁが辛かってぇ」
……裏の荒神様の森から子どもたちが囃し立てる声が聞こえる。案の定、泣きべそをかいた健がとぼとぼ帰ってきた。
どこへ行くのも妹克子をおぶって健の手を引いてくれた母が、今回の神戸行には妹克子しか連れず、健ひとり祖母の家に預けられた。
豚の餌を入れた桶を担ぎ、祖母は島の段々畑を登っていく。「母ちゃんは克ちゃんに目薬さしたら戻ってくるんで。ええもん買うて、いんま、戻ってくるんで」と祖母にまとわりつき得意気な健。だが、幼い克子の目は手術しても治る確率は低い。それでも、母は周囲の反対を押し切り、神戸の病院に出かけたのだ。
克子を近所に預け、大急ぎで健を迎えに来た母。祖母たちに礼を言い、母子は克子が待つ家路を急ぐ。僅かだが手術で克子の目が見え始めたことを母は嬉しく語り、石ころ道に揺れる母の背で、健は母のぬくもりに深く寝入る。
潮風とともに島影から蒸気船の汽笛が響き渡り、母子の影が夕陽に染まっていく。
対象年齢 |
高校生/ 一般 |
上演時間 |
90分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
特になし(体育館でも可) |
備考 |
ー |
シリーズ《家族》 1
2009年12月
中国・上海『上海国際戯劇季』にて、海外招請作品として上演。来場者数第1位。
2010年11月
中国・北京 『中国国家話劇院 第四届国際戯劇季』にて、海外招請作品として上演。
- Cast - | |||
祖父・杢太郎 | 上村厚文 | ||
母・明子 | 馬場晶子 | ||
長男・太平 | 宮内政徳 | ||
長女・まゆみ | 島田知子 | ||
次女・京子 | 齊藤莉々香 | ||
三女・夏美 | 小田原ゆみ | ||
叔父・憲次 | 中川順平(劇団ぷらっと) | ||
妻・恒子 | 札場千景 | ||
娘・美佳 |
田村彩花 |
||
叔母・澄江 | 向地よし枝 | ||
医師・水岡 |
浅川恭徳 |
||
警官 |
福島隆 |
ーSt о ryー
「オハヨウ、母さん!!」
長男・太平、長女・まゆみ、次女・京子、三女・夏美が一斉に起きてきた。
朝の賑やかすぎる食事風景。やっと全員を送り出し、大量の洗濯物と格闘。
そして保険屋、新聞屋をこなし、掃除に買い物と、毎日てんてこ舞いの母・明子。ホッとしたのも束の間、どうも義父の様子がおかしい。ボケてきたのか!?
その義父を先頭に、家族全員で久しぶりに六甲の山に登る。
眼下には震災後の復興成った神戸の街並み。
……そして、義父のボケがさらに顕著に。
子供たちは働きだし、帰宅もままならない。 三女・夏美の手助けはあるものの、
義父の介護は明子の肩に重くのしかかる。
……そして、義父は完全にボケてしまった。
今日も明子は義父の介護をしながら、夏美と二人だけの寂しい食事をとる。
……これが現代の普通の家族の姿なのか……。
対象年齢 |
高校生/ 一般 |
上演時間 |
100分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
※この作品の体育館での上演は不可です |
備考 |
ー |
《幸福》シリーズ 2
2002年 韓国・ソウル公演芸術祭 海外招請作品
- Cast - | |||
大山太郎 | 牛丸裕司 | ||
妻・愛子 | 馬場晶子 | ||
娘・弘子 | 島田知子 | ||
息子・次郎 | 宮内政徳 | ||
大山杢太郎 | 上村厚文 | ||
斉藤京子 | 小田原ゆみ | ||
瀬戸 | 浅川恭徳 | ||
春 | 福島 隆 |
「春の夜」
今日も大山家は祖父・杢太郎と嫁・愛子、2人だけの静かな夕食。
浪人生の息子・次郎が帰ってくるなり母に、なんと100万円の借金を頼む。
働き蜂の夫・太郎が帰ってきた。怒る夫。逃げる次郎。
突如、次郎のガールフレンド・斉藤京子が訪れ、
「私、次郎くんの子どもを生みます」と宣言。呆然とする家族。
「夏の夜」
京子との結婚も決まり、次郎もバイトに懸命だ。
そこへ半年間の海外出張に大抜擢と大喜びの夫が帰ってくる。
結婚式にも出席できないと無責任。
愛子の堪忍袋の緒が切れた。杢太郎も愛子の味方だ。
そこへ酒に酔った次郎が帰宅。「京子に騙された」と告白。
さらに娘・弘子も「私、赤ちゃんを産むわ」相手は誰!?
「私とお祖父ちゃんの子」!?!?!?
「秋の夜」 ボケが始まった杢太郎。
杢太郎の子ではなかったが、頑として相手を隠す、産み月も近い弘子。
深夜、祖父と孫娘とのラーメンパーティ。一時の安らかな正気。
突然、産気づく弘子。大騒動の末、無事出産。
「この子は私の生まれ変わりや!」
生まれた曾孫に自己を託す杢太郎。季節外れの雪が降る。
……新しい無垢の生命が、白い雪の産着に包まれて
……暖かく見守る家族。
対象年齢 |
中学生/ 高校生/ 一般 |
上演時間 |
80分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
特になし(体育館でも可) |
備考 |
体育館の場合、準備撤収に時間がかかります。 |
《幸福》シリーズ 2
- Cast - | |||
長女 | 馬場晶子 | ||
長女の夫 | 牛丸裕司 | ||
長女の娘 | 島田知子 | ||
長女の息子 | 宮内政徳 | ||
息子の仲間 | 八谷直毅 | ||
長男 | 浅川恭徳 | ||
長男の義母 | 向地よし枝 | ||
大山杢太郎 | 上村厚文 | ||
ハナコ | 吉安 愛 |
子供たちも独立し、杢太郎は勝手気ままな独り暮らし。
突然、普段は疎遠の息子や娘が「お祖父ちゃん、お誕生日おめでとう」と
孫まで連れてやってきた。
久しぶりに子供たちの笑顔に囲まれ、杢太郎はついうとうと、一瞬の夢を見る。
「お祖父ちゃん!!」孫の声に目覚め、「ハッピーバースディ」の歌声に心和む杢太郎。でも、どうも素直に喜べない。
宴もたけなわ、彼らが切り出したのは、なんと、杢太郎の住むこの古屋を売却する話だった。腹立たしいやら情けないやら。杢太郎の怒りが大爆発。「出ていく!」と我が家を飛び出した。
それぞれ世帯を持ち、幸せに暮らしている子供たち。
健全な精神ですらもあのバブルに飲み込まれ、泡と消え失せたのか。
“リア王”のごとく放浪する杢太郎。さて、その行方は?
お金がオールマイティの時代から、経済も、人の価値観も変わってしまった今、さて、私たちの幸せのゆくえは?
対象年齢 |
中学生/ 高校生/ 一般 |
上演時間 |
90分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
特になし(体育館でも可) |
備考 |
体育館の場合、準備撤収に時間がかかります。 |
2008年 中国・上海『上海国際戯劇季』にて、海外招請作品として上演。
阪神・淡路大震災で被災した劇団道化座が「父と暮せば」を上演する。注目せざるを得ません。
なぜなら、「父と暮せば」で語られる多くの台詞が、そのまま私たちの震災体験と重なるからです。
もちろん、この作品は、神戸の震災を知らずに'94年に書かれています。
作者・井上ひさし氏のイマジネーションの不思議さです。
いま、この作品にもっとも思いを込められるのは道化座ではないでしょうか?
ひょっとしたら、道化座のために書き下ろされたのではないか、とさえ思うのです。
そして、その意味を最も理解できる観客は神戸の人たちでしょう。
道化座は重要なレパートリーを手に入れました。
演劇評論家 伊藤 茂
- Cast - | |||
福吉竹造 | 牛丸裕司 | ||
福吉美津江 | 杉山雅子 | ||
ーSt о ryー
いつものように変わらぬ広島の暑い夏の朝。突如、人々を襲った閃光。
次の瞬間、一万二千度の熱風が吹き抜けた。二度と起こしてはならない原爆の悲劇。身体に、心に、深い傷を負った人々はどのように立ち上がったのか。
独特の喜劇で、父娘の深い絆を、悲しみを乗り越えていく人間の姿を、
そして生きる喜びを謳いあげた井上ひさし氏の名作中の名作!!
昭和23年。原爆で父・竹造を失った美津江は、広島の比治山近くに独り暮らしている。だが、父に会いたい美津江の思いからか、時々亡くなった竹造が姿を現す。
美津江は、原爆で逝った女学校の友人たちを思うと、一人だけ幸せになる勇気を持てない。想いを寄せる男性がいるが、被爆した我が身に潜む病が恐ろしく、
人を愛することなど許されないと、ひっそり生きようとする。
何よりも、燃え上がる火の中に父を見捨て、一人逃げた自責の念は、どうしても振り払うことができない。
父はそんな娘を、
『原爆で一人生き残って、うしろめとうて申し訳なあ病』という病気にかかっていると診断。
生き残ったからこそ「友達の分まで幸せになれ」「わしの分まで生きてくれ」と、幽霊の身ながら精一杯、娘に声援を送る。
対象年齢 |
中学生/ 高校生/ 一般 |
上演時間 |
80分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 |
2時間 |
会場条件 |
特になし(体育館でも可) |
備考 |
体育館の場合、準備撤収に時間がかかります。 |