道化座メルマガvol.7(8月号)
【立秋のとはいえ、まだまだ暑さ厳しき折柄】
立秋とは名ばかりの猛暑が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。さて、我々道化座はといいますと「母の肖像」の本番まで2か月をきり、ドキドキわくわく稽古中です。
●母の肖像●
ただいま、本番に向けて立ち稽古の真っ只中です!
舞台のセットも入り、稽古場の空気がぐっと引き締まってきています。
様々な背景を持った、たくさんの登場人物たちの生きざまをどうか皆さまに見届けていただきたい一心で稽古に励んでおります。登場人物それぞれの喜びや悲しみ、葛藤や希望を描いた物語が、観ていただく方の心にそっと寄り添えたら嬉しいです。
●基礎講座●
講座の一環で、他劇団のお芝居を拝見してきました。
何か表現を盗もうと意気込んでいたものの、気づけばストーリーに引き込まれ、普通に楽しんでしまいました。
舞台上の熱量や間の取り方、お客さんとの空気の共有など、改めて「演劇ってすごいな」と感じる瞬間がたくさんあり、とても刺激を受けました。
お客さん側の視点を忘れずに、自分たちのお芝居ももっと魅力的にしていきたいです。
楽しさの中にもたくさんの学びがあり、充実した時間でした!
●基礎講座のご案内●
皆さん!芝居にチャレンジしてみませんか?毎週日曜日、岩屋スタジオにて演劇基礎講座を開催しています。
現在基礎講座は10代から70代までの男女が和気あいあいと活動に取り組んでいます。未経験者、初心者、大歓迎です!ひとつひとつ手作りで仕上げていく演劇創造の喜びを、ともに分かちあいましょう!ご興味がある方は、ぜひご応募ください。
●次回公演のご案内●
2025年秋に、劇団道化座75周年・須永克彦七回忌公演として『母の肖像』を上演いたします。
『母の肖像』は5年前にも追悼公演として上演しましたが、この間、コロナ禍の危機、ウクライナでの戦争、ガザでの虐殺など世界情勢も大きく変わり、日本も無関係ではいられない状況です。今回の『母の肖像』公演では、大きな転換期の様相を見せている今の時点から新たに作品を捉え直し、昭和、平成を懸命に生きた一人の女性の姿を通して、改めて時代を振り返り、これからの時代を見つめていきたいと存じます。
【あらすじ】息子新吉の母政代への挽歌……。明治生まれの母が戦争に翻弄されながらも、戦後の混乱期を懸命に生き抜く姿を描く。
朝鮮動乱の特需景気で沸きたつ中、政代は夫が残した借金を抱えながら病弱な息子新吉を女手一つで守り育てる。無事に成人し家庭を持った新吉は、老いて一人暮らしの母政代を引取る。ようやく世間並みに息子たちと心安まる平和な時を過ごす政代。だが、思いもよらぬ大震災に遭遇する。
以後、政代は新吉夫婦に見守られながらも徐々に痴呆症状が進み、子供に戻って穏やかにこの世を去る。息子新吉は、母が生きた嵐の時代を想いながら、次の世の在りようを思う。
【日時】
2025年9月26日(金)14:00/18:30
【会場】
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【料金】
前売一般¥4,000 当日一般¥4,500
前売学生¥2,000 当日学生¥2,500
ペア ¥6,000(2名)※前売のみ