2024/09/27,28 兵庫県立芸術文化センター
公演アンケートより
■道化座さんならではの舞台だと思った。演劇の観念的な世界でなく、現代を生きる私達普通の人間の毎日の生活にしかと立ち、 なおかつ明日への希望、祈り、勇気がとめどもなく感じさせるものだった。また、先の「大根の葉」の家族の食事の場がそうであったように、仲間が集まって食べて、 飲んで、語りあう場面が、なんとも心温まる、いいな〜と思わせてくれる。
無農薬の有機農業もしくは自然農法を下敷きに、この自然界にあって微生物から植物、動物、人間、そして地球を取り巻く宇宙までもが、つながり助けあって一つの連鎖、サイクルを形成していると訴える。そして人と人がつながって行くことこそが、この大きなサイクル を途切れさせないことになることを同時に気づかせてくれる。
亜紀と源治は、思いがけなく「愛しています」「好きだ」と叫び、心のふるさとへ帰って行く。「私達は余計な裃を脱ぎ捨て、自然なつながりの中で素直に生きて行けばよい。ムダなものは何もなく、ポーズをつける仕草などいらない」という事を強く感じた。
最終場面の畑でのみんなの明日への語らいは、その前の亜紀と源治の夜の場面がシリアスであっただけに、最初は物足りない、必要か?他にふさわしい展開は?などと思った。しかしこの場面をどのように感じるか、それを一人一人が自分に問う時、実はこの場面は今の私達の心のあり様を映し出す鏡のようなもので、心のリトマス紙だとわかった。私はこの場面が当たり前過ぎて気恥しく感じたが、何とゆがんだ、つまらない格好付けにとらわれているのかと深く自省させられた。
今回の道化座さんの舞台は、生意気なことを言うと、今はまだ小さな一つの声でしかないかもしれないが、それが積み重なっていつしか大きな社会を動かすものになることを切に願い、信じたいと思いました。それと、道化座さんの俳優さんたちが活き活きと演じられている姿が、また楽しく感じました。次はどのような姿を見せてくれるかな〜と楽しみです。
■有機農業という大切なことだけど地味な世界にライトが当たってそれぞれ周りから関わってくれる人が2人の始めた夢に繋がっていく…。最後の場面はとても感動的でした。よかったです。
■これからの農業のあり方、たしかに今後のことを考えるべきだなあと思いました。それにマンネリ化してしまっている夫婦のあり方にも普段から感謝の気持ちを忘れずに素直に語り合うことの大切さ、今後の課題にしていきたいとおもいました。ありがとうございました。
■いままで何回観劇させていただいたかわからないくらい来ていますが今回のが一番心に沁みました。
■これからの農業について、若い人の参加、雑草や微生物、自然派循環していること、亡くなった人たちが私たちのことを見守って応援していること。みんな仲良く暮らしていくことの大切さ、劇を演じてくださった皆様の熱い思いが伝わってきました。これからの生活を良くしていかないといけないなと思いました。
■先日の米騒動や食品の値段が上がる、近隣国との関係悪化、孤立やそれにまつわる事件と、まあ考えると頭が痛くなります。食べることや人のキズナをもっと見直してみよう。そのようなメッセージが伝わってくると同時に、説教臭さではない新喜劇的な「笑い」で包みこんでくるところが、市民劇団らしさだと思いました。最後の畑や森のシーンは、迫力とリアリティがありました。ありがとうございました。
■とても面白かったです。道化座らしくみんなで楽しく食べるシーンがあり、源さんと二人のシーンも涙あり、その後天国からお二人が出て来て笑いがあり(その辺りがなんとなく須永さんがどこかにおるような気がしました(笑))。最後の畑のシーンはお芝居ならではの楽しさ、すごくいい気分になりました。またこれからもこういうお芝居つくりつづけて下さい。
■何度も公演してほしいと思いました。見れば観る程、何かその時に感じる事が変わるように思いました。お父さん・お母さんの登場がおもしろかったです^ ^ 元気をいただきました。土・緑は人にとって、切っても切れないものだと思います。今こそ、一人ひとりが大事にしてほしい、体感してほしいと思いました。
■楽しかったです。舞台装置もすごいなあと。50年前、私も思い出します。丁度50年前、私もご縁があって有機農業(当時は有機農業という言葉はまだ一般的ではありませんでしたが)の生産者の方々と、産消提携運動の活動をはじめました。48年前、私達消費者の会は活動を閉じましたが、同じ生産者の方から野菜をいただき食べつづけています。ここまでの年月を、いろいろと思い出しながら見せていただきました。この正解がなんとか次の世代に引き継がれ拡がってほしいと願っています。
■道化座のお芝居を見終えるといつも心が軽く明るくなります。今夜もそうでした。劇団員の皆様本当に有難うございました。いつまでも続けてほしいです。応援しています。
■宴会のシーンがすごく好きでした!準備しているところから大人数ならではのそれぞれで会話が起こっている雰囲気など、昔祖母の家で親族が集まる時はこうだったなあとなつかしく、自然とにこにこと口元がほころびました。2人でベンチにかけて話すところで亜紀の切なさや後悔、愛が痛い程に伝わり、思わず泣いてしまいました。源治が「大好きです」というところでは笑っていたのですが、亜紀の反応が耐えられませんでした。とても良かったです。人と人とのつながりが希薄になっているいま、とても心にくる演劇でした。ありがとうございます。
■演劇を見るのはほぼ初めてですが、とても感動しました。源治と亜紀のシーンが印象的で、2人のたどたどしい感じの演技すごいなあと思っていたら、気付いたら涙が出ていました。また機会があれば見にきたいと思います!
■たいへん後味のよい劇でした。場面転換も鮮やかでびっくりしました。小道具の野菜、楽しかったです。食事のシーン、それぞれ自然でした。私のまわりでも若い人がシェアハウスしたり農業を始めていたりして身近に感じました。
■セリフも多く、見ごたえのある舞台でした。ありがとうございました。舞台セットもとてもきれいで良かったです。若い方から年齢層が幅広く、バランスのいい構成だと思いました。
■とてもとても深く感動とユーモアたっぷりの中で心に響きました。分かち合い、今あらためて大切なものを思い出させて頂きました。沢山の力を頂きました。ありがとうございました。皆さんの生き生きした表情、とても素敵でした。
■とてもとてもよかったです。年を重ねるのも悪くない。これからもがんばろうと力をもらいました!!ありがとうございました。いつも口ゲンカしていた両親...天国では仲良くしていますように...と思いをはせました。
■本当にすばらしい、とてもすてきでした!子供の頃の事がとても懐かしく感動しました。たくさん座卓をならべての食事、今ではもどれないあの時間、大好きでした。
■共生はこれからの時代に無くてはならないテーマだと思っています。色んな人々が支え合い助け合い、尊重し合って生きていける未来が、この劇を観ることで少し見えた気がしました。素敵な時間をありがとうございました。皆様、本当にお疲れ様でした!!
■みんなの家、最高でした。いい芝居でした。一幕の横ならびの芝居、よかったです。チームワークの芝居ですね。天国からの両親にはおどろきました。
■楽しいお話でした。みんなで協力していくお芝居に感動しました。2人の夢を若い人たちが引き継ぐ形を見て、自分も前向きな心持ちとなりました。
■有機農業に関心があるのでどんな取り組みや問題があるのか興味を持ってみさせていただきました。農と生きる!! ほのぼのとしてとても良かったです。セットの野菜畑、作るの大変だっただろうなあ~と、久々にあたたかいお芝居をみせていただきました。
■クスッと笑えるところ、しんみりするところ、深く共感する事が散りばめられていて楽しかったです。個人的に感動した場面はこの世に舞い戻った亡き母がミッションを達成して、天国のご主人のお迎えで帰って行くところでした。幻想的且つ感動的で、こうして亡き両親はずっと子どもたちの事を見守ってくれているのだと、現実世界と重ね合わせて温かい気持ちになりました。また、畑への場面転換を我々が見えるぐらいの仄暗い中でなされた演出が素敵でした。明るくなって現れた畑と野菜たちが本物そっくりで素晴らしかったです。
■久しぶりの新作とのこと、感動しました。日本は最初に飢える国!?食料自給率の問題、それに歳を重ねた夫婦の気持ちのふれあいの深いテーマ。いい作品、ありがとうございました。
■自分も日本の食料自給率については憂いを持っています。メッセージありがとうございました。ヒトはやはり繋がりが大切ですね。最後、仲良くなれてよかったです。
一般社団法人 劇団道化座 〒657-0845 神戸市灘区岩屋中町4-4-7 TEL:078-803-2458 / 090-7570-2061 FAX:078-803-2459 |